2016年7月10日

7月の懇談会より

月に一度、ようちえんの保護者とスタッフ全員が集まり、懇談会を行っています。
ようちえんからのお知らせや子どもたちの遊びの様子、揉め事、成長などを
伝えています。

7月の懇談会でごっこ遊びについての話がでました。

お山で、想像の世界を作り、その中で夢中になって遊ぶA君、B君、Cちゃん。
王子さまになったり、お姫様になったり、馬になったり、
家族になったり、ヒーローになったりと
イメージの世界を自分たちでドンドンふくらませて遊びこむのが大好きです。

自分でお話を作ってなりきるのは苦手な子もいます。
自分が苦手なイメージの世界を作り、共有して楽しそうに遊ぶ3人の姿を
遠巻きでみていたり、邪魔をしたりしています。

ある日ごっこあそびが大好きなA君とB君は、家に帰ってお母さんに
「ごっこ遊びはうそなんだって。」
「うそはだめなんだよ。」
「ぼくうそつきになっちゃた。」
と、突然話しだしたそうです。

お母さんたちは子どもに
「ごっこ遊びは、うそじゃないよ。」
「うそは人が嫌な気持ちになることだから、うそじゃないよ。」
「映画みたいにお話を作るのと同じで、楽しいことだよ。」
「悪いことじゃないよ。素敵なことだよ。」と伝えたそうです。

おかあさんとスタッフ全員で、
このことについて話しあいました。

おかあさんからは
「子どもは、うそは悪いことだと強く思っている。
うそと言われたから、自分がとても悪いことをしていると感じたのではないか。
言った子は、もしかしたら自分の気持ちをうまく表現できずにうそと
いっただけなのかもしれない。」

「イメージの世界がわからない子もいる。
だからだめなんじゃなく、認め合える子どもになってほしい。」

「お互いが相手に無理に合わせることなく、否定することもなく
受け入れるようになってほしい。」

4月にはじめて出会った子どもたち、
まずはその子がどんな子なのかを探りあっていました。
今、少しづつお互いがわかり始めて、少しづつ認めあい始めています。
ここから子ども同士が、どうやってかかわりあっていくのか、
関係を築きあげていくのかの、今は過程だと感じています。

スタッフは、どちらが悪いのではなく、どちらもいいことを子どもたちに
伝えていきたいと思っています。

おかあさんたちはお家で
子どもに「あなたのままをお山でだしていいよ」と伝えてほしいと思います。